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この記事では、上記のような悩みを解決する本をご紹介します。
僕もこのブログ運営で記事を作る際、アイデアがなかなか思いつかず、悩んでしまうことは何度もありました…。
ただ、そんな僕たちの悩みを解決してくれる本を見つけました。
外山滋比古先生の著書『思考の整理学』です。
- 思考を整理し、「アイデアを生み出しやすい脳」にリフォームできる!
- 考えることを楽しめるようになる!
『思考の整理学』の内容をもとに「アイデア脳」をつくり、楽しみながらコンテンツを作成して、たくさんの人から好評をもらえる人を目指しませんか。
当記事では、アイデアを生み出す上で効果的な本書の内容も一部紹介していますので、よかったら見ていってください。
【アイデアが思いつかないならこの本】『思考の整理学』とは
本の概要
『思考の整理学』は1983年に刊行、1986年に文庫化した学術エッセイです。
自分の頭で考え、アイデアを軽やかに離陸させ、思考をのびのびと飛行させる方法とは。
広い視野とシャープな論理で知られる著者が明快に提示します。
2008年に東大・京大生協の書籍販売ランキングで1位を獲得して以来たびたび1位を獲得し、根強い支持を得ている「思考法」入門書です。
引用元:筑摩書房
著者:外山滋比古先生
1923年生まれ。文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学英文科卒業。『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学などで教鞭を執る。
専攻の英文学に始まり、テクスト、レトリック、エディターシップ、思考、日本語論の分野で、独創的な仕事を続けている。
著書に『思考の整理学』『ことわざの論理』『「読み」の整理学』『知的生活習慣』『伝達の整理学』(筑摩書房)など多数。
引用元:筑摩書房
【アイデアが思いつかないならこの本】「バズる」を生み出す脳のつくり方
『思考の整理学』は1冊通して読むことで外山先生の思考法を理解し、「バズる」を生み出す脳をつくっていくことができます。
ただ、一部の内容を知るだけでも有益なため、少し本書の内容をご紹介します。
紹介する内容は以下のとおり。
-
- 醗酵させる
- 忘れる
- セレンディピティを利用する
- 酒樽をたくさんつくる
1つずつ説明します。
醗酵させる
アイデアを生み出すとは、お酒をつくるように考えを醗酵させることだと外山先生は話しています。
お酒を生み出すには「素材」と「醗酵素」の2つが必要ですが、アイデア作りに当てはめると以下とのこと。
素材:自分が関わる分野で心にとまったこと(関心を持った、違和感がある、疑問点など)
醗酵素:素材とは違う異質なもの(関わる分野とは関係なさそうなところにひそんでいる)
そして、この「素材」と「醗酵素」を見つけたら、醗酵させる(アイディアを生み出す)ために一旦忘れてしまおうというのです。
次の見出しで”忘れる”について紹介します。
忘れる
外山先生は、考えたことは一旦忘れたほうが良いと言います。
理由は以下の2点。
- 頭の中で物事が整理され、醗酵が起こる(アイディアが生まれる)には時間がかかるから
- ずっと同じことを考え続けるのは醗酵の妨げになるから
外国には、見つめる鍋は煮えない(早く煮えないかと鍋を見続けても中々煮えない)ということわざもあります。
外山先生ご自身も「異本論」という本を執筆された際、アイデアが生まれるのに2、3年かかったそう。
では、忘れるためにはどうすればいいのか。
外山先生は本書の中で、寝ることや他のことをすることを推奨していますが、メモするのも有効だと話しています。
理由として、メモをすると「後でメモをみれば思い出せる」と安心するので、忘れやすくなると説明しています。
『思考の整理学』では外山先生流のメモ活用法も紹介されています。
セレンディピティ
セレンディピティとは「偶然の産物」という意味で、あることをしている時に、別のことに関する発見があった時などに使われる言葉です。
例えば以下のようなことです。
- アメリカで敵の潜水艦の機関音をとらえる研究が行われていた際、イルカが超音波でコミュニケーションをとっていることが発見された
- 外出時、家の鍵が見つからず探していたら、なくしてしまったイヤホンが見つかった
外山先生は、思考を行う上でもセレンディピティは重要であり、むしろ物事の中心よりもその周辺の方が発見は多いのではないかと語っています。
タレントのタモリさんが「やる気満々の人は面白くない。物事の周辺が見えていないから。面白いことは物事の周辺にある」といったことをテレビ番組の中で話していたことがあります。
タモリさんの考えも、セレンディピティと通じるものがあります。
上記で紹介した『忘れる』は、考えごとを一旦周辺に置いて様子を見る(セレンディピティをおこしやすくする)ことでもあると、外山先生は語っていますね。
酒樽をたくさんつくる
本書の中では紹介されているわけではありませんが、上記の『醗酵』『忘れる』『セレンディピティ』を実践にするには、酒樽(メモ)をたくさんつくるのが良いといえます。
具体的な方法は以下のとおり。
普段から「素材(テーマ)」と「醗酵素(異質なもの)」をたくさん見つける
↓
見つけたことはメモして一旦忘れる(酒樽をつくり、素材や醗酵素を入れておく)
↓
たまに酒樽(メモ)を見て回る
↓
・ある時、別々の酒樽に入れていた「素材」と「醗酵素」が醗酵しアイデアが生まれる
・ある酒樽を見ていた時に、別の酒樽で生かせることがみつかる(セレンディピティ)
頭の中に酒樽をたくさんつくることで、見つめる鍋は煮えない(同じ酒樽を見続けなかなか醗酵しない)を回避しやすくなります。
また、たくさんの酒樽をつくっておくことで醗酵だけでなく、セレンディピティも起こりやすくなるといえます。
Next≫ 醗酵でアイディアが生まれた!マスターとおるの事例を紹介
【アイデアが思いつかないならこの本】マスターとおるの事例
上記で紹介した「醗酵」と「忘れる」の事例として僕の一例をご紹介します。
以前、当ブログで小説『コンビニ人間』の書評記事を書いた時のこと。
本作に白羽というどうしようもないクズキャラが出てくるのですが、この白羽をテーマに記事を書こうと考えていました。
しかしすぐにはアイデアが思い浮かばず、少し時間がたった時、あるネタをふと思い出しました。
それは、ネットの掲示板などでよく使われている「〇〇で打線組んでみた」というものです。
以前から面白いなと思ってよく見ており、何かの折に自分も使ってみたいと思っていました。(アイデアを一旦忘れていた)
この「〇〇で打線組んでみた」を思い出した時に、「白羽は作中でクズ発言をたくさんしているから、ピックアップして打線を組んでみたら面白いかも」というアイデアが浮かんだんです。
まさに白羽(素材)と「〇〇で打線組んでみた」(醗酵素)が醗酵した瞬間です。
上記のアイデアをメインに記事を作成し公開したところ、手前味噌で恐縮ですが、たくさんの人に見ていただき、公開2か月後にはGoogle検索で1位を獲得。
以後2023年2月現在まで1位を維持し続けています。(KW:「コンビニ人間 白羽」検索ボリューム100~1000PV/月)
僕の事例からもアイディアが生まれる時には、「寝かせる」「醗酵させる」といったプロセスが重要であることが分ります。
ちなみに以下が『コンビ二人間』の書評記事です。
ご興味あれば見てみてください。(※ネタバレ注意!)
Next≫ 『思考の整理学』をおすすめできる人とできない人
【アイデアが思いつかないならこの本】おすすめできる人&おすすめできない人
『思考の整理学』をおすすめできる人とできない人は以下のとおり。
即効性のあるテクニックなどはあまり書かれておらず、早く結果を出したいという方にはおすすめできません。
著者の事例を交えながら、脳の習性やアイデアを出すための脳の活用法が書かれています。
本書の内容を実践することで「アイデア脳」が徐々に形成され、じわりじわりと効果が出てくる本といえます。
エッセイ風で書かれているので、楽しくサクサク読めます。
Next≫ 『思考の整理学』読んだ人の口コミを紹介
【アイデアが思いつかないならこの本】『思考の整理学』の口コミ
Twitter上でつぶやかれている『思考の整理学』の口コミです。
このほかにも多くの人が効果を実感しており、本書に書かれている理論が世の中の多くの人に当てはまると証明されています。
Next≫ ランチ1食分で「アイディア脳」をつくりませんか
まとめ:アイデアが思いつかないなら『思考の整理学』がおすすめ
今回は、外山滋比古先生の『思考の整理学』をご紹介しました。
最後に内容をまとめてみます。
『思考の整理学』を読むとこうなる!
-
- 思考を整理し『アイデアを生み出しやすい脳』にリフォームできる
- 考えることを楽しめるようになる
「バズる」を生み出す脳をつくる方法
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- 醗酵させる
- 忘れる
- セレンディピティを利用する
- 酒樽をたくさんつくる
『思考の整理学』をおすすめできる人&できない人
-
- 【おすすめできない人】アイデアを生み出す具体的テクニックを知って、早く結果を出したい人
- 【おすすめできる人】時間をかけてアイデアを生み出しやすい脳をつくりたい人
この記事でご紹介した内容は、あくまでも『思考の整理学』に書かれていることの一部です。
本書には、ほかにも様々な内容がわかりやすく書かれており、1冊通して読むとより大きな効果を発揮する設計になっています。
もっと効果を実感したいという方は、ぜひ本書を手にとってみてください。
文庫本や電子書籍ならランチ1食分で「アイディア脳」の身に着け方の全ぼうを知ることができます。
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